こんにちは、安東です。
僕は会社で採用担当をしていたり、自分でビジネスをしている手前、転職の相談をよく受けます。
そして、転職をする人を見てみると、明らかに転職をしてうまく言っている人、うまく言っていない人の差があります。
その差を見てみると、転職を始める前にある事をしているかどうかで結果が変わっているという事が分かりました。
そこで今回は、
- 実際に転職をしようと考えているけれど、何をすればよいのか分からない
- 今の会社に不満を持っていたり、このまま一生この会社で良いのか迷ったりで転職を視野に入れている
という人のために、 「転職前にやるべき2つのこと」というテーマで転職に関する知識をシェアしていきます。
具体例も交えながら解説しているので、じっくり読んで実践してみてください。
では、いきましょう!
転職が上手くいかない人の行動

いきなり出ばなをくじくようですが、転職が上手くいく人に共通点があるように、転職が上手くいかない人にも共通点があります。
悶々と考える
悶々と考え込んでしまう人は、転職が上手くいかない傾向にあります。
自分ではどうしようもないことで悩んで行動が止まってしまうため、転職活動が進まないからです。
かく言う安東も、転職を経験した際には以下のような悩みを抱えていました。
- 家族や親に反対されるのではないか。。。
- 転職先で人間関係が上手くいかなかったらどうしよう
- 本当に好きなことができる企業なんてあるのかな?
悶々と考えていても、いつまでも解決しないどころか余計に不安になってしまいます。
突発的に行動する
突発的に行動する人も、転職が上手くいかない傾向にあります。
計画性の無い思いつきなので、行動が結果に結びつかない事が多いからです。
偉そうに言っている安東も、散々突発的な行動をしていました。
- 転職先で楽しく仕事をする妄想が頭の中を駆け巡っている
- やりがいのある仕事をした方が上手くいくんじゃないかと急に考え出す
- とりあえずと思って転職サイトに登録する
行動しないよりは良いですが、計画性が無いのでなかなか結果に結びつきにくいです。
転職が上手くいく人は棚卸をしている

ここからは、お待ちかねの転職が上手くいく人の行動について解説していきます。
結論からいうと、転職前にやるべきことは自分の棚卸です。
では、自分の棚卸とは何かというと、以下の2つをしっかりと調べることです。
- 自分の市場価値を知る事
- 会社の懸念点を知る事

それぞれ詳しく解説していきます。
自分の市場価値を知る事
1つ目の「自分の市場価値を知る事」とは、今あなたが会社を出たら社会からどのように評価されるのかを知る事です。
言い方を変えれば、自分の価値(給料)はどのくらいかを知ることです。
より具体的には、以下の3軸で考えてみてください。
どんなスキル・経験があるか
1軸目は、自分にどんなスキル・経験があるかです。
スキルとは自分が専門的にできること、経験とはスキルとは異なり他の会社でも生かせることを指します。
具体的には、以下の通りです。
概要 | 具体例 | |
スキル | 自分が専門的にできること | ・コピー機の特許を書ける ・不動産の営業ができる |
経験 | 他の会社でも生かせること | ・起業をしたことがある ・部下3人のチームを引っ張っていた ・商品開発のフロー作成を経験している |
どんな人脈・人格があるか
2軸目は、自分にどんな人脈・人格があるかです。
人脈はどれだけの人とつながっているか、人格は人脈を作るうえで欠かせない応援されたり、人に好かれることです。
概要 | 具体例 | |
人脈 | どれだけの人とつながっているか | ・いつでも連絡できる社長が15人いる ・困っていたら助けてくれる友人が30人いる |
人格 | 応援されたり、人に好かれること | ・嘘をつかない ・口約束を守る ・相手の好みをメモしている |
どんな業界にいるか
3軸目は、自分がどんな業界にいるかです。
なぜなら、同じ仕事をしていても業界が異なるだけで給料が大きく変わるからです。
例えば、事務職の方を比べた時に、次の2人だったらどちらが給料が高そうでしょうか。
- 結婚式業界
- 外資系証券会社
もちろん、例外的な会社もあるかもしれませんが、一般的には後者の方が給料は高いでしょう。
このようにどの業界にいるかだけで、あなたの市場価値は変わります。
以上の3軸で考えることで、あなたの市場価値(マーケットバリュー)が分かります。
また、転職をする際にも3軸のうちどの点を強化するのか、決める事が大切です。
会社の懸念点を知る事
2つ目の「会社の懸念点を知る事」とは、今あなたが会社に対してどの部分に不満や不安があるのかを明らかにすることです。
その際に、あなたが抱える不満や不安は自らの努力で解消できるものかどうかがポイントです。
仕事は好きだけど、パワハラ上司に困っている
仕事は好きだけど、上司のパワハラに耐えられない場合はどうでしょうか?
このケースでは、その上司と距離を取れるかどうかがポイントです。
社内で異動できるのであれば転職をする必要はないかもしれません。
異動ができなかったり上司との距離を取れないのであれば、転職を検討した方が良いかもしれません。
給料が安すぎて困っている
給料が安すぎる場合はどうでしょうか?
このケースでは、あなたが給料を上げられる状況なのか知る必要があります。
昇給が狙いやすかったり、資格を取ることで奨励金があったりすれば今の会社に残っても良いかもしれません。
どう頑張っても給料を上げる手立てがないのであれば、転職を検討するべきかもしれません。
【実例公開】自分の棚卸をして上手くいった人たち

それでは、安東が知っている人の中から、実際に自分の棚卸をしたことで上手くいった人を3人紹介します。
20代 IT業界⇒会計業界へ転職

■会社の懸念点
- 会社の方針が見えない
- 自分が伸ばしたいスキルが伸ばせない
■判断基準
マーケティング職としてのスキルアップを目指し、中規模会計事務所のマーケティング担当として転職。
20代 金融業界⇒金融業界へ転職

■会社の懸念点
- 同じ業界の中で比べると給与水準が凄く低い
- ノルマが厳しく体が壊れそう
- 無駄なものだと分かって売らなければいけない事が苦痛
■判断基準
業界自体は好きで現状の金融商品知識も生かしたかったので、本当に売りたい商品がある会社を探す事に。
売上ではなく電話の回数などノルマを自分でコントロールできる会社を選び、転職後は楽しく働いている。
30代 転職せず

■会社の懸念点
- 仕事は好きだったが、パワハラ上司がいて会社に行くのが厳しくなった
■判断基準
会社自体は好きだったので、転職せずに上司と距離を取る方法がないかと考えた。
職務給が1段階上がれば異動できるチャンスがあると分かり、昇進試験に注力。
昇進後に今後も見越して健康関連の部署に異動希望を出し、前よりも良い環境で働けている。
転職しないが結論でもOK!

今回は、「転職前にやるべき2つのこと」というテーマについて解説してきました。
具体的には、以下の2つの棚卸が重要でした。
- 自分の市場価値を知る事
- 会社の懸念点を知る事
ただし、この2つの棚卸をした結果、転職をしなくても良いという結論が出る方もたくさんいます。
そして、それも立派な結論です!
大切なのは、今の自分を見直し、転職したほうが良いのかどうか、しっかりとした基準をもって調べて決めることです。
そうすれば、転職をすべきかどうかがハッキリし、さらにどの視点を持って転職先を見つけるのかの材料になります。
ですから、転職を考えている方は、是非、まず最初に、自分の棚卸をしてみてください!
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