こんにちは、安東です。
ルフィにはルフィの、ゾロにはゾロの、サンジにはサンジの強みがあるように、貯金には貯金の強みがあります。
彼らの活躍の場面が違うように、貯金には貯金が活躍できる場面があります。
では、それはどんな場面なのでしょうか?
細かいことをいうとキリがないので、4つのケースに整理してみました。
この記事では投資よりも「貯金」をしたほうがよい4つのケースについて解説したいと思います。
ケース1:緊急用資金を準備したいとき
一つ目のケースは、緊急用資金を準備したいときです。
緊急用資金とは、リストラなどの急な収入減少に備えたり、急な入院などの対応するためのお金、冠婚葬祭などの急な出来事に対応するためのお金などです。
そのため、緊急用資金は、ある程度のまとまったお金が「すぐに」必要になることが多い。
例えば、会社が倒産してしまい、これから転職活動をするとしましょう。
こういう緊急事態の時こそ、できるだけ経済的なストレスは最小限にしたいですよね?
もし、この時、緊急用の生活費を株で準備していたらどうでしょうか?
まずは株を売ってお金に変える必要があります。でも、実際にお金を得るまでには数日かかります。
また、あなたの会社が倒産してしまったときは、不況によってあなたが株を持っている会社の株価も下がっているかもしれません。
これでは緊急用資金として用をなしていません。
なんせピンチのときに売れなかったり、株価が下がってしまうこともあるからですね。
ですので、緊急用資金としてお金を用意したい場合は、貯金を選択するのがベストです。
なお、緊急用資金についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事に書いていますので、是非参考にしてほしいと思います。
ケース2:近い将来まとまったお金を使う予定があるとき
2つ目のケースは、近い将来まとまったお金を使う予定があるときです。
2年後に家族で旅行に行くためのお金や、3年後の家の建て替えのお金、そして5年後の子どもの学費などがこれに当たります。
もしこれを貯金ではなく、投資で行っていたらどうでしょうか?
実例:ハワイにいくための200万円が…
実際に私の知人に起こった事件を紹介します。
彼は2年後に家族でハワイ旅行に行く予定を立てていました。そのために投資で作ったお金を使おうと計画をしていたのです。
費用は200万円。
投資をして順調にお金が増え、「いつか家族4人でハワイに行く」という夢がやっと叶いそうです。
しかし、あと旅行まで6か月後というときに、株が大暴落をして投資のお金200万円が120万円になってしまいました。
まだまだ増えると思い、旅行の半年前くらいには投資を辞めれば大丈夫、と思っていた矢先でした。
これでは家族4人の往復の飛行機代だけで無くなってしまう。しかし旅費の支払期限はあと1か月後に迫っている…。
何とか残り6か月で景気が回復するのを祈るのか?
何とかお金を稼いだりして用意するしかないのか?
もしくは延期をするのか?でも延期だなんて家族に言えないし…。
延期をするにしても、上の子が受験前だから、行けるかどうか分からない…。
想像しただけでちょっと震えますよね…?笑
この方は、投資で失敗したことが無かったため、投資を過信しすぎていました。投資のリスクを甘く見過ぎてしまったのです。
このようなことにならないためにも、近い将来まとまったお金を使う予定があるときは、投資ではなく貯金を選択しましょう。
ケース3:もっと貯金があったほうが心の余裕が生まれるとき
三つ目のケースは、もっと貯金があった方が心の余裕が生まれると感じているときです。
日常生活をする中で、心の余裕はとても大切ですよね。
よくあるのは、貯金が少ないことで心の余裕が無くなってしまい、お金を使うことを「我慢しなきゃ」と考えてしまうこと。
買い物をするたびに、
とか、友人からのお誘いにも
とモヤモヤを抱えている人は意外に多いです。
あるお客様からは「旅行に誘われているのですが、今はこれだけしか貯金が無いので、できるだけ節約しながら旅行すべきでしょうか?」という相談を受けたこともあります。
特に、最近多いのが、ガチガチに投資や保険にお金をかけすぎていて、心の余裕が持てないでいる方。新NISAや保険にお金をかけすぎていて、貯金が貯まらなくて生活水準が下がっている人が結構いるんですよね。
そういう方には、投資や保険を見直して、「今自分は十分に貯金があるから、とりあえず大丈夫そうだ」と心の余裕が持てるまでは貯金を貯めた方が良いですよ、とアドバイスしています。
詳しくは下記のような記事でも参考になりますので、よろしければどうぞ!
心の余裕を持つための貯金は人それぞれ
さて、話を戻しますね。
心の余裕を持つためにどれくらい貯金が必要なのかは、人によって変わります。
ある方は「とりあえず緊急用資金以外に、さらに100万円の貯金があれば、大丈夫。」という方もいますし、
ある方は、「やっぱり緊急用資金以外にも、300万円くらいはないと心に余裕をモテないです。」という方もいます。
ここは人によって違うので、自分で貯金を貯めて確かめていくしかありません。
ひとまず、どのくらい必要なのか分からない人は、まずは100万円を目安に心の余裕資金としてお金を貯めてみてください。
で、実際に心の余裕が今までとどう変わったのかも内観してみてください。いくら貯まれば心に余裕が生まれるのかについては、本当に人それぞれなので、実験しながら自分なりに見つけていくほかありません。
いずれにしても、貯金がなくて心に余裕が持てないでいると感じているのなら、貯金を選択した方が良いと思います。
あくまでも、お金は人生を豊かにするために使うものですからね!
ケース4:投資のことが良く分からないと感じているとき
四つ目のケースは、投資のことが良く分からないと感じているときです。
投資は、将来のお金を作るためにも、絶対に必要です。
しかし、投資について良く分からないと感じているときは、貯金を選択したほうが良いです。
よく分からないまま投資をスタートしてしまうと、お金を失ってしまう可能性が高くなります。
実際に、僕のところにも、投資をしっかり学ばないままスタートしてしまってお金を失って相談に来る方がたくさんいます。
どうしてよく分からないまま投資を始めたんですか?と尋ねてみると、
といった答えが返ってきます。
でもね…
よく考えてみてください。
3〜6か月くらいしっかり勉強をしてから投資をスタートしても、結果はほぼ変わらないと思いませんか?
よくある失敗は、あまり勉強をせずにYoutubeを鵜呑みにしてしまったり、営業マンに勧められるがまま投資をスタートしてしまうパターン。
あなたのお金の責任はあなた自身で持つ必要がありますので、Youtuberや営業マン任せにせずに、まずは最低限自分でもしっかり勉強をしましょう。
なので勉強が終わるまでは、投資をスタートせずに、あえて貯金を選択することを強くおススメします。
まとめ
今回の記事では、あえて貯金を選択したほうが良いケースについて4つのケースを紹介しました。
もう一度列挙すると、
- 緊急用資金を準備したいとき
- 近い将来に必ずお金を使う予定があるとき
- もっと貯金があったほうが心の余裕が生まれるとき
- 投資のことが良く分からないと感じているとき
でしたね。
これらを見てみると、共通しているポイントは「今の生活をより良くする」という視点です。
今すぐに使えるお金があることで、安心できたり、そのお金を使って今を豊かに生きることができる。
このように、貯金は今の生活をより良くするという目的がそのベースになっているのです。
もしあなたが具体的に緊急用資金や心の余裕資金を貯めたいと思っている人は、下記の記事を参考にしてみてください。
お金の勉強をすることで、お金との上手な付き合い方が分かるようになってきます。
貯金なのか、投資なのか。
それはあなたがどう人生を描いていきたいのか、どのような目的でお金を使いたいのかによって正解が変わるのです。
これをお読みのあなたには、ぜひうまくお金と付き合えるようになって、豊かな人生にしてほしいと思います。