こんにちは、安東です。
ときどきこのようなご質問をいただきます。
でも、実は、投資初心者にとって避けた方がよい投資があります。
ネットの広告を見て簡単に利益が出ると勘違いしやすいものも多く、中には破産につながった事例も見てきました。
今回の記事では、そんな投資初心者が絶対に手を出してはいけない危険な投資を7つご紹介します。
最後までお読みいただければ、初心者はどの投資に手を出すべきでないのか、そして自分を守るために何が必要なのかが分かるはずです。
ぜひ参考にしてください!
破産者を生みやすい投資の特徴
本題に入る前に、どんな特徴のある投資を避けた方がよいのか、ご説明します。
具体的には4つありまして、
- 価格変動が大きな投資
- レバレッジをかける投資
- 空売りのある投資
- 借金をする必要のある投資
以上の4つです。
これらの特徴を持っている投資は資産を大きく減らしたり、場合によっては破産するリスクを抱えている投資です。
では、それぞれ説明します。
1.価格変動が大きな投資
一つ目は価格変動が大きな投資です。
価格変動が大きいからこそ、利益も大きいですが、その分損失も大きくなります。
価格変動の可能性があることを投資の世界では「リスク」と呼びます。大きな価格変動をする投資は「リスクが大きい」ということですね。
これに加えて、よりリスクが高くなるのは、価格変動が大きな投資と、次に説明をする「レバレッジをかける投資」「空売りのある投資」「借金をする必要のある投資」などと組み合わせる投資。
このように、複数組み合わせることで、さらにリスクが増して、投資初心者の方には非常に危険です。
価格変動が大きな投資を見たときは、投資初心者の方は絶対に手を出さないようにしてくださいね。
2.レバレッジをかける投資
次は、レバレッジをかける投資です。
レバレッジとは、今自分が持っている以上のお金の投資をできるようにする仕組みのことです。
では、なぜレバレッジを利用すると、自分が持っている資金の数倍の取引ができるのでしょうか?
それは、実質的には借金をしているからです。
レバレッジというと、なんだかカッコイイですが、本質的には借金をしているのと同じなんですね。
資金の数倍の取引が可能になるのは、実質的にはお金を借りているからです。
お金を借りているからこそ、自分の手持ち資金の数倍の取引を行うことができる。そのため、損失が出た場合は、借りたお金をしっかり返さないといけません。
特に、大きな損失を出してしまうと、自分の手持ちの資産だけでは返済ができなくなり、借金が残る可能性もあります。自分が持っている以上のお金を返さなくてはならないこともしばしばあります。
2024年にも、ある有名な経営者の方が、この投資に手を出して失敗してしまい、10億円近くの返済を求められて一文無しになってしまったということがニュースになっていました。
そのため、投資初心者の方は、このレバレッジをかける投資には、絶対に手を出さないようにしましょう。
3.空売りのある投資
次は、空売りのある投資です。
「空売り」とは、株価が下がったときに利益が上がる仕組みの投資です。
例えば、株を買ったとき、株価が上がると利益が出ますよね。しかし、この空売りの仕組みを利用すると、株価が下がっているときにも利益を上げることができます。
この空売りの問題は、失敗をするとお金が無くなるだけでなく、借金を負う可能性もあるということです。
というのも、普通に投資をしているだけでは、最悪、株価が0円になったとしても、自分が投資をしたお金を失うだけです。しかし、この空売りをして大失敗すると損失は青天井になります。
詳しい説明はここではしませんが、この空売りは、損失が無限になる可能性もある、ということは頭に入れておきましょう。
そのため、投資初心者の方は、絶対に手を出さない方がいい、ということを知っておいてください。
4.借金をする必要のある投資
最後は、借金をする必要のある投資です。
借金をして投資をしてしまうと、身動きが取れなくなってしまいます。
しかも、投資で作ってしまった借金は基本的に自己破産できないことが多い。自分で返済するしかなく、逃げ場が無くなってしまうこともあります。
特に、悪質な営業マンと関わると大変です。彼らは借金が必要な投資をすすめるときに、お客様が「返済できる額」ではなく「借りれる額」をすすめることすらあります。
借金をしなくても、できる投資は沢山あります。そのため、初心者の方は、絶対に手を出さないようにしましょう。
ここまで、4つの特徴を紹介してきましたが、いかがでしょうか?
もし、今投資をはじめようとしているのでしたら、まずはこれらの特徴に当てはまっていないかどうかをチェックしてください。
もしあなたが初心者で、これら4つの特徴のうち、一つでも当てはまってしまったら、絶対に手を出さないほうがいいです。
これから投資を始めようとする際には、これらの特徴がないかどうかを確認してくださいね。
投資初心者が絶対に手を出さない方がいい投資7選
では、お待たせしました。
実際に僕の周りで、お金が0円になってしまったり、借金を背負ってしまったり、破産者が出てしまった投資を紹介します。
具体的には7つあります。(今後増える可能性もあります。)
- 株式投資
- 信用取引
- 先物取引
- FX
- CFD
- ビットコイン
- 不動産投資
では、一つ一つ説明をしていきますね。
①株式投資
株式投資は、多くの人にとって手軽に始められる投資手段として人気があります。
しかし、実際にはリスクが高く、特に初心者には破産リスクが潜んでいることをしっかり理解することが大切です。
例えば、コロナ禍の期間で一気に株価が下がることもありましたし、株式投資は非常に価格変動しやすいので注意が必要です。
株式投資の中でも、特にリスクが高いのが「空売り」です。
変動の大きい株式投資に、この「空売り」を組み合わせた方法を行ってしまうと、それこそ借金を背負ってしまう可能性もあります。
先ほども説明したように、「空売り」による株式投資での損失は、理論上無限に膨れ上がる可能性があるものです。
実際に、「空売り」はプロの投資家でさえ慎重に扱うべき手法でもありますので、初心者は「絶対に」手を出すべきではありません。
②信用取引
信用取引とは、手元にある資金以上の取引を可能にする投資です。
そのため、大きなリターンを狙える一方で、非常に高いリスクを伴います。
特に、信用取引はレバレッジを利用して、自分が持っている資金の数倍の取引が可能になります。一般的には、3倍程度で行われていますが、これは利益は3倍になる可能性もありますが、損失も3倍になる可能性があることを意味します。
ちなみに、僕の周りでは、投資で大失敗をして借金が残った人は、この信用取引が原因の人が多いです。
信用取引は、レバレッジを利用して借金をして行う投資であるため、非常にリスクが高いということを知っておかなければなりません。
そのため、絶対に投資初心者の方は手を出すべきではありません。
③先物取引
先物取引とは、将来の価格変動を予測して取引を行う投資手法です。
例えば、今リンゴが1つ100円で売られていたとして、でも来年は気候の悪影響で150円になるはずだ、などを予測して、その価格差で利益を出す手法を利用した投資です。
先物取引は、高いリスクとリターンを持つ投資ですので、もし誤った予測を立てた場合、破産に直結することがあります。
特に、先物取引のリスクが高い理由は、レバレッジをかけることが一般的であることです。先物取引では、10倍程度のレバレッジが一般的だと言われています。
例えば、レバレッジを10倍に設定して取引を行うと、価格が10%変動しただけで、元本全額が失われる可能性があります。もちろん、それ以上の価格変動が起きて、さらに損失を出してしまった場合は、その分の補てんを求められます。
ちなみに、僕の周りでは、投資で大失敗をして借金が残った人は、この先物取引も、信用取引と同じくらい多いです。
先物取引も、レバレッジを利用して借金をして行う投資であるため、非常にリスクが高いです。そのため、絶対に投資初心者の方は手を出すべきではありません。
④FX(外国為替証拠金取引)
FX(外国為替証拠金取引)は、通貨の為替レートの変動を利用して利益を得る投資手法です。
また、為替レートは24時間変動し続けるため、短期間で何回も何回も取引ができます。そのため、大きな利益を狙える一方で、損失も急速に拡大するリスクがあります。
特に、為替レートは、経済指標や政治的な出来事、自然災害などの影響を受けやすいので、予測が難しいことが特徴です。
このように為替の変動の原因は多岐に渡るため、短期間での急激なレート変動を起こしやすいです。
このような特徴に加えて、特に初心者が絶対にFXに手を出さないほうがいい理由は、レバレッジを利用することができるからです。FXのレバレッジは金融庁により定めにより決められていますが、個人では25倍まで行うことができます。
FXの短期間で急激にレートが変動しやすい特徴と、高いレバレッジを設定できることから、これが原因で資産が0になってしまったり、借金を背負う人も多いです。
ちなみに、僕の友人は、このFXの自動売買ツールに手を出して、数百万円レベルのお金を失ってしまった人もいます。絶対に初心者は手を出すべきではありません。
⑤CFD
CFD(差金決済取引)は、株式、石油やコーヒーなどの商品、通貨など様々な資産に対して、実際にその資産を保有することなく、価格の変動を利用して利益を狙う投資手法です。
よく聞かれるのはFXとの違いです。FXは通貨に対してのみ行いますが、CFDは株式、商品、通貨などに広く行われています。CFDの中の1つとして、FXが含まれているイメージですね。
CFDも高いレバレッジがかけられていることが一般的です。
特に、CFD取引では幅広い対象に対して行うことができます。そのため、中には価格変動が起きやすいものもあります。
しかも、基本的には、価格変動は、いつ、どのようなタイミングで、どのくらいの変動をするかは絶対に予測できません。
例えば、経済ニュースや戦争などの突発的な出来事によって、CFDは大きく価格が動くことが多いです。しかし、いつ戦争がおこるか、なんて誰も分かりませんよね?
価格が急激に変化した場合は、一気に損失が大きくなってしまうこともあります。そのため、想定以上の損失が発生する可能性もあります。
このCFDも初心者の方が絶対に手を出すべきではない投資だということを知っておきましょう。
⑥ビットコイン
ビットコインは、暗号通貨の代表格として注目を集めているもので、誰もが一度は聞いたことがあると思います。
ビットコインの仕組み自体は、ブロックチェーンという仕組みが使われていてとても素晴らしい仕組みなのです。しかし、今のところは、価格変動が激しいため、一種の投資商品として利用されています。
特に、ビットコインの価格は、従来の金融市場とは異なる要因で動くため、短期間で大きな価格変動をすることもあります。
投資初心者が絶対に手を出さない方がいい理由は、レバレッジ取引と空売りの両方を同時に行えるからです。
そのため、これらの手法をあまり理解をしないまま行ってしまうと、大きなリスクになります。
後ほど紹介しますが、実際に僕の周りで2000万円の借金を背負ってしまった人は、このレバレッジと空売りを同時にしてしまっていました。
投資初心者の方は、絶対にビットコインには手を出さないほうがいいです。
⑦不動産投資
不動産投資は、不動産を持つことで、家賃収入や、不動産そのものの値上がりを利用して、収益を狙う投資です。安定した収益が期待できる投資手法として広く認知されています。
しかし、不動産投資を行うには、基本的には投資用ローンを組む必要があるため、実質的には借金をして投資を行うことになり、投資初心者にとってはとてもリスクの高い投資になっています。
また、身の丈を超えた無理な借り入れをしてしまうケースがあり、特に悪質な会社や営業マンが担当になってしまうと大変です。
悪質な人ほど、投資用ローンを借りれるだけ借りさせて、たくさんの不動産を持たせようとします。後ほど紹介しますが、このような悪質な業者につかまって、月々赤字を垂れ流すことになってしまった方もいます。
また、不動産を売ろうと思っても、希望している額で売れるとは限らず、借金だけが残ってしまうこともあります。
そのため、投資初心者は「絶対に」手を出すべきではない投資の一つです。
以上が初心者が絶対に手を出すべきではない投資の7つでした。
ここからは、このような投資に手を出してしまって、大変な目にあった事例を2つ紹介させてください。
なぜ僕がここまで投資初心者に対して警鐘を鳴らしているのか?
これまで仕事上でお金のご相談を受けてきたこともあって、実際に資産が0円になってしまったり、借金を背負ってしまって自己破産できない人をたくさん見てきました。
今でも思い出す人が2人います。
一人目は、コロナ禍のときに新橋駅のイタリア料理屋さんで紹介された、30歳の男性の方。この方は、ビットコインで大失敗をして2000万円の借金を背負ってしまった人。
しかも、弁護士に相談しても、今回の件では自己破産ができないとのこと。
ギャンブルや投資での借金は、基本的には自己破産できないことが多く、自力で返していく必要があるんですよね。そのため、これから10年~15年くらいは借金を返済しなければならないこと、結婚を考えていた方と別れることになったことを話していました。
もう一人の方は、新宿の椿屋珈琲でお会いした33歳の女性の看護師の方。この方は最初に行った投資で、悪質な業者から不動産を一気に複数買ってしまった方でした。毎月15万円くらいの赤字を垂れ流していて、身動きが取れなくなっていました。
不動産の専門家に繋いで、契約書関係も全て見直したのですが、法的にも悪質な業者が有利な契約で何もできず…。
このまま続けてもどんどんお金が減っていくだけ。
しかも、今売却すると500万円くらいマイナスが出てしまう。このとき、この方の貯金は500万円でした。資産が0円いなるのは避けたいところでしたが、決断が遅くなればなるほど、赤字が膨らんでくる状況でした。
結局、この方はこれまで貯めた貯金500万円を使って、不動産を全て手放すことにしました。何とか赤字生活から脱出できたものの、資産が0円になってしまったのです。
…どうでしょうか?
今思い出しても胸が痛みます。
だからあなたにも同じ過ちを繰り返してほしくないんです。
このような脅威から自分で自分の身を守るためには、お金の勉強をするしかありません。
投資は自己責任です。
だからこそ、これから投資を始める人は、自分の身を守るためにも、ぜひ投資についてしっかり勉強してから始めてください。
これが、僕が投資の初心者の方に警鐘を鳴らしている理由です。
なお、今回紹介した投資ですが、一概に悪いということではありません。初心者にはオススメしないという観点からの意見ですので、その点だけご留意ください。
まとめ
ということで、今回は、投資初心者の方が絶対に手を出さないほうが良い投資について7つ紹介をしました。
- 株式投資
- 信用取引
- 先物取引
- FX
- CFD
- ビットコイン
- 不動産投資
これらの投資が初心者に向かないのは、価格変動が激しかったり、レバレッジや空売りで借金を背負ってしまう可能性があったり、そもそも投資用ローンを組んで行わなければならないものもあるからです。
特に、これらのリスクの高い特徴を同時に行える投資もあります。
実際に資産が0円になってしまったり、借金を背負ってしまったりしている方もいます。
投資初心者の方は、絶対にこのような投資には手を出さないでください。
個人的には、投資初心者の方におススメしている投資もあります。
投資信託です。
一攫千金を狙うようなギャンブルをしたい方は別として、ほとんどの方にとっては投資信託をオススメします。興味のある方は、下記のリンクが参考になると思いますので、ぜひあわせてお読みください。
(※リンク執筆中)僕が投資初心者に、投資信託を激押しする理由