



これまでファイナンシャル・デザイン作成プログラムを受講していただいた方から、何度もこのようなご質問をいただきました。
そのたびに私は、
「よっぽどのことがない限りは緊急事態に備えるお金を最優先してください」
と、お伝えしてきました。
なぜ、緊急用資金を最初に用意することが大切なのでしょうか?
この記事では緊急事態に備えるお金を最初に用意すべき5つの理由について解説したいと思います。
■理由1:リストラなどの急な収入減少に備えるため
一つ目の理由は、急な収入減少に備えるためです。
例えば、リストラに遭ったり、会社が倒産してしまったなどの、突然収入が減少してしまった時のことを想像してみてください。
このような状態になった時に、貯金が無いと経済的なプレッシャーがかかり、冷静に次の仕事を見つけることができないですよね。
でも、このような状態になったときに貯金があればどうでしょうか?
新しい仕事を見つけるまでの生活費を賄うことができます。貯金が全くない状態と比べて、再就職に向けて焦らずに自分に合った仕事を見つける心の余裕もできます。
余裕があれば、焦ってやりたくもない仕事に就かなくても良くなります。
このように、急に収入が減少したときのことを考えて、ちゃんと貯金で備えていることはとても大切です。
■理由2:急な入院などに対応するため
二つ目の理由は、急な入院などに対応するためです。
どんな人でも、予期せぬ病気や事故に遭う可能性があります。
予期できないからこそ、そのとき急に必要になる医療費についても、しっかり準備しておくことが必要です。
また、結構見落とされがちなのですが、緊急事態はあなただけではありません。家族にも必要になることがあります。
あまり考えたくはありませんが、子どもが急に入院することになったとしましょう。そんなとき、個室であれば親が一緒についてあげることができますし、別の方に気を遣う必要もありません。
大人でも同じですね。先日、交通事故に遭って1か月入院した、という方がいたのですが、



と言っていました。
でも緊急用にお金を確保しておけば、気兼ねなく個室を選択することもできます。
想定外の出来事に備えて、そこでQOLを下げないためにも、しっかり準備しておきましょう。
■理由3:生活インフラを守るため
三つ目の理由は、生活インフラを守るためです。
日々の生活を送る中で、絶対に必要なモノはたくさんあります。例えば、最近は猛暑でエアコンが必須ですし、田舎で生活をしている人は車が必須です。
日々の当たり前になっているとなかなか想像が難しいかもしれませんが、急にエアコンが壊れた、車が壊れた、という事態は誰にでも起こりえます。
実際に、私のお客様でも、洗濯機が壊れて部屋が水浸しになってしまい、洗濯機の費用と、水浸しの部屋の修繕をすることになった。しかも、その数日間はホテル費用が必要になった方もいます。
このように、単に洗濯機を買い換えるだけでなく、余計に想定外の費用が乗ってくることもあります。
そもそも、想定外の出来事なのですから、想定外の費用が発生するのは当たり前なのかもしれません。
そんな場面になっても、生活インフラを守るためのお金をしっかり貯金で準備しておく必要があります。
■理由4:仕事上の急なスキルアップ費用に対応するため
四つ目の理由は、何か資格やスキルを身につけるための費用の準備です。
仕事で資格が必要になったり、何かスキルを身に付けようと思うことってありますよね?
その時に、貯金があってお金を捻出できるかどうかで、すぐに身に付けられるかどうかも変わってきます。
特に、急に有益なセミナーや、急に資格が必要になった場合でも貯金があればすぐに参加することができます。
つまり、貯金があれば学習機会を逃さずに済みます。
実際に、私のお客様でも、キャリアコンサルタントの資格を取るために、約40万円必要になった方がいました。最終的には会社が補助してくれるのですが、最初は自腹で支払わなければならなかったそうです。
しかし、その時に貯金が十分あったため、すぐに資格取得の講座を受けることができました。
こうして学習機会を逃さないことで、後々の収入アップも期待できるので、このような準備資金は後々のお金を大きく左右するといっても過言ではありません。
チャンスを逃さないためにも、しっかりと準備をしておきましょう。
■理由5:冠婚葬祭などの急な出来事に対応するため
五つ目は、急な冠婚葬祭などの出来事に対応できるようにするためです。
これは緊急事態とは呼べないかもしれませんが、急な出費という観点では同じと言えます。
親族や友人の結婚式や、お葬式のために、事前にお金を準備しておくことはとても大切ですよね。ただし、これらは突然案内が来ることも多く、その際にまとまったお金が必要になります。
この時に、ちゃんと貯金をしておかないと、穏やかな気持ちで出席できないこともあります。
例えば、貯金が10万円しかない人と、貯金が100万円の人が、仲の良い友人からの結婚式の案内を受け取ったらどうでしょうか。
貯金が10万円しかない人は「交通費で往復3万円で、ご祝儀で3万円で、礼服のクリーニング代などで数千円くらい…。貯金が無くなってしまう…」と、心の余裕を持てなくなってしまいます。
せっかくのお祝いの機会なのに、経済的な理由で心から喜べないなんてことは絶対に避けたいところ…。
冠婚葬祭など、急に必要になるお金をしっかり準備しておくことはとても大切なのです。
■まとめ
さて、これら5つの理由を見てみるといかがでしょうか?
これらを見てみると、総じて「今の生活を守る」という守りのためです。
結局「今がしっかり守られている」ことで、将来のこともしっかり考えられます。
いくら将来のお金を先に用意していても、今の生活で万が一のことが起こってボロボロな状態になってしまったら、どうでしょうか?そんな状態だと本末転倒ですよね。



と、思われる方もいるかもしれません。
でも、違うんです。
ここで説明すると長くなってしまうので、興味のある方はこの記事の一番下にある2つの記事も合わせてお読みください。
いずれにしても、今ココでお伝えしたいことは、緊急・予備のための貯金を最初に用意をして、「これだけあれば大丈夫」と心の余裕を持っておくようにしましょう。



