なぜ、貯金しているのに不安は消えないのか
「毎月ちゃんと貯金をしているのに、漠然とした不安が消えない」
そんな声を、これまで何度も聞いてきました。
ある方は毎月5万円を貯金に回していましたが、
「これで足りるのかな」「このままでいいのかな」とモヤモヤを抱え続けていました。
周囲が資産運用を始めていると聞けば焦りが募り、
NISAや確定拠出年金などの投資について調べても、
何が正解なのか分からなくて怖くて動けない。
夜寝る前、貯金アプリを開いては安心しようとして開く。
貯金が少し増えているのを見て、ちょっと安心する。
でもすぐに、「これでいいのかな」と不安が増える。
SNSでは投資や副業で成果を出す人を見て焦る──。
自分よりも、もっと貯金を増やしているのかも…。
そんな「心が落ち着かない状態」ではありませんか?
僕自身も、同じ不安を抱えていた
かつての僕もそうでした。
毎月決まった額を貯金していました。でも、安心できなかった。
確かに貯金額は増えている。
でも、「このままでいいんだろうか」という悩みがいくら経っても消えない。
夜中までネットをさまよって情報を探し、
同年代の貯金額を検索しては「まだ大丈夫」と無理やり安心しようとする。
それでも、すぐに安心は消え、また自分が安心できる情報を探す。
今なら、僕がなぜそんなことを繰り返していたのか、分かります。
貯金額に「根拠」がなかったからです。
どのくらい貯金すればいいのかという指針がなく、
「今の給料でこれくらい貯金しているのなら、他の人よりも頑張っているほうだろう」という感覚だけで積み上げていた。
根拠がないからこそ、ただ「自分が頑張ってる証拠」が欲しかった。
でも、それだけでは、心の安心にはつながらなかったんですよね。
不安を消すカギは、“価値観の整理”にある
多くの人が「もっと貯めれば不安は減る」と思っています。
けれど本当は、安心のカギは“金額”ではなく“自分の価値観”にあるんです。
「自分は何を大切にしたいのか」
「どんな暮らしを心地よく感じるのか」
それを整理すると、初めて「お金の根拠」が出てくるんです。
つまり、「いくら貯めるか」という思考から脱却して、
「どう使うか」=自分の価値観で予算を考えることが大切なのです。
なぜか。
それは、この自分の価値観を整理しないと、いつまで経っても他人の根拠しか出ないから。
他人軸を参考にしているからこそ、いつまで経っても安心できずに、情報を追い求めてしまう。
だからこそ、あなたの価値観を言語化する必要があるんです。
実際に“価値観整理”をした人の変化
ある20代の男性の方は、以前、根拠のない貯金を続けていました。
将来が不安で、投資は怖くて手が出せず、「とにかく貯めなきゃ」と頑張る日々。
こういう生活を続けていくうちに、「お金を使うのが怖い」と感じてしまうようになった。
お金を使うたびに「もっと貯めたほうがいいんじゃないか」と頭をよぎり、
いつも罪悪感とセットになっていたんです。
しかし、自分にとって何が大切なのかを見直したことで変わりました。
まずは、1週間の支出を客観的に見るところから始めた。
そして、その支出が自分の価値観通りに使えているのかを見ることにした。
そうすると、ちゃんと価値観通りに使えていることが分かったんです。
そこで、その方は、初めて「自分は意外と頑張っている」と気づいたんです。
自分の価値観に沿って行動していると分かったんですよね。
そして、その上で、将来の必要額を計算して、
「この生活を続けていけば大丈夫だ」と思えた瞬間、
「お金への安心感」が芽生えました。
「貯金の意味」と「ゴール」が明確になり、
お金の不安から少しずつ解放されていったのです。
今では、「お金に追われる」ではなく「自分の幸せに沿ってお金を使っている」感覚で暮らしています。
今までは我慢していた旅行や趣味も、罪悪感なく楽しめるようになり、
以前よりも穏やかで、満ち足りた表情を見せてくれるようになりました。
しかも、ちゃんとこれまで通りお金も増えていっている。
これこそが、価値観を最初に整理したからこそ、変わったことです。
また、ある30代の女性の方は、貯金が2000万円近くありました。
それでも「不安が消えない」と話していました。
これまで節約を続け、ボーナスもすべて貯金。
旅行も年に1回、予算を決めて堅実に暮らしてきた。
それでも、心の中の不安だけは消えなかったのです。
最初に行ったのは“価値観の整理”でした。
今の生活を続けたとき、人生で後悔しないか?
もっと大切にしたいことは何か?
あるいは、今の生活の中で変えたいことはあるか?
こういうことを整理していったんですよね。
そのうえで、「価値観に沿ってちゃんとお金を使えているか」を見直した。
すると、「本当に自分に必要なお金」が分かったんです。
科学的にも証明されている
心理学・行動経済学の研究では、
「お金の安心感」は金額よりも
自分の価値観と使い方の一致で高まることが分かっています。
収入が多くても、自分軸がなければ不安は消えません。
逆に、自分の価値観が整理されていれば、
“なぜ貯めるのか”が見えてきて、安心できるのです。
実践ワーク:「お金の使い方マトリックス」
不安を減らす第一歩は、あなたのお金の使い方の整理です。
あなたのお金の使い方が、価値観に沿っているのかを見る必要があります。
まずは1週間の支出をすべて書き出してみましょう。
そのうえで、下記の図のように①~④の支出に分けて、整理してみてください。

なおこの図は、
- 縦軸:経済的合理性→そのお金の使い方が、お金が増えやすいか、減りやすいか
- 縦軸:あなたの価値観→自分がそのお金を使って幸せかどうか
に分けて、支出を次の4つに分類したものです。
僕はこれを「お金の使い方マトリックス」と呼んでいます。
具体的にこれらの4つについてシェアしますね。
①理想の使い方ゾーン:合理性◎ 幸せ◎
例:「自己投資」「健康維持費」「経済投資」「貯金」など
→ 幸せと安心が両立するお金の使い方=ここを増やすようにお金の使い方を整えていく。
お金も心も納得して使えている理想ゾーン。
これを増やせるほど、幸せと安心は両立していく。
②必要な使い方ゾーン:合理性◎ 幸福感×
例:「生活に最低限必要な支出」、「家賃」、「ガス水道光熱費」
“必要な生活費”=できるだけシンプルに保つ。
必要だけど、幸せを生みにくい支出。だけど減らし過ぎると、日常生活がままならなくなる。
見直せる部分を探してみると暮らしが軽くなる。ちゃんと幸せが維持できるのかを見ながら減らしていくことが大切。
③ご褒美支出ゾーン:合理性× 幸福感◎
例:「趣味」「推し活」「友人とのカフェ」
→ “楽しむための支出”=優先順位をつけること。
「今これが無くなると、生活が楽しくなくなる支出」だけを残そう。
ここが増えすぎると、長期的には不安の種になる。
④ 無駄遣いゾーン:合理性× 幸福感×
例:「なんとなく買ったスイーツ」「ストレス買い」
→ “手放すべき出費”=削減対象。一言で言うと、後悔しやすい支出。
ここを真っ先にできるだけ少なくすること。
ただし、「あえて楽しむ」と決めて予算を組んで行うならOK。突発的に使うのはNG。
ここが多いほど、投げやりな人生になっていき、また浪費を増やしてしまう、という負のスパイラルになってします。
この4つの使い方を見るといかがでしょうか?
こうして整理すると、価値観に沿って使い方を整理していくと、自然と節約ができるようになります。
「節約=我慢」ではなく、
「幸せと合理性のバランスを整える」という前向きな整理に変わります。
この「お金の使い方マトリックス」を使って支出を整理した瞬間、多くの人がこう言います。
「ようやく、自分のお金を自分でコントロールできるようになった気がします。」と。
それは、お金の不安が解消されるきっかけそのものなんです。
まとめ
最初に価値観の整理をすること。
そして、その次に価値観の整理に沿ってお金の使い方を見直すこと。
具体的には、お金のマトリックスを用いて、お金の使い方を4つに分けて見直していく。
走することで、「納得のいくお金の使い方」が増えていきます。
それが、お金の安心とお金が増えるということを両立させるための一番確かな方法です。
次の一歩へ
この記事を読んで、
「確かに、私も価値観の整理をしたいかも」と感じたなら――
それは、あなたの中で“変わり始めているサイン”です。
「お金の不安をなくしたい」と思っても、
ひとりで整理するのは正直むずかしい。
だからこそ、一緒に価値観を整えていく場を作りました。
メルマガでは、毎週
・お金の不安を減らす考え方
・自分軸を育てるためのワーク
・実際に安心を取り戻した人のストーリー
をお届けしています。
登録は無料。いつでも解除できます。
でも、一度受け取ればきっと、“お金との向き合い方”が変わります。
『なぜお金の知識を学んでも、不安が消えないのか?』
~9割が知らない、ストレスなくお金を増やす新しい考え方~
無料メール講座はこちらから
最後に
お金は誰かと比べるためのものじゃない。
あなた自身の人生を形にするための道具なんです。
不安なまま我慢して今を犠牲にするのではなく、
“自分の軸”を取り戻すことから始めよう。
おれは、あなたのその第一歩を心から応援しています。