貯金はいくらあれば安心?あなたに必要な貯金額を自分で計算する方法を解説します!

こんにちは、安東です。

貯金って20代でいくら貯めておくべきなの?
30代で貯金はこれぐらいあった方が安心…って聞くけど…
貯金がいくらあれば安心なのかを知りたい!

いろんな人に聞いたり、ネット上の記事を読んだりすると、どれを信じたら良いのか分からないなんて声をよく聞きます。

結論としては人それぞれなのですが、おそらくみなさんが気になっているのは、

結局のところ、私はいくら貯金があったら安心なの?

ってことだと思います。

このときに絶対にやっていけないのは、よく考えずに無根拠に貯金額を決めること。

足りなくなっては元も子もありませんし、貯めすぎも良くない。

そこで今回は実際にいくら貯金があれば安心なのか?必要な貯金額を自分で計算する方法について解説します。

この記事を読めば、あなたにとって必要な貯金額を自分で計算して出せるようになるので、ぜひ最後までお付き合いください。

ではいきましょう!

目次

あなたに必要な貯金額を決めるための4つのポイント

まずはじめに、あなたにとって必要な貯金額を計算するための予備知識を紹介します。

これから紹介する4つのポイントを押さえておけば、どうやって貯金額を決めたら良いのか分かると思います。

4つのポイントとは、

  • 緊急用貯金はいくら必要か?
  • 生活予備費はいくら必要か?
  • 心の余裕資金はいくら必要か?
  • 近い将来に使う予定のあるお金はいくら必要か?

です。

この4つの観点に分けて考えると、あなたにとって必要な貯金額がいくらになるのか分かります。

実際に計算する前に、まずはこの4つのポイントについて簡単に解説します。

緊急用貯金とは?

緊急用資金とは、交通事故や大きな病気になって長期間入院をしたり、リストラに遭ったり会社が倒産したなどで、長期間働けなくなったりしたときに備えるためのお金です。

つまり収入が途絶えたときに備えるお金です。

生活予備費とは?

生活予備費とは、エアコンが壊れたり、車が壊れたりしたときなど、生活必需品が壊れたときに対応するためのお金です。

つまり生活インフラを整えるためのお金です。

心の余裕資金とは?

心の余裕資金とは、心の余裕を持って日常生活を送るためのお金です。

貯金が少ないと、お金を使うことを「我慢しなきゃ」と考えてしまうものです。そのような閉塞感を無くすためのお金が心の余裕資金です。

しかし、心の余裕資金があると、「特にすぐに使うお金では無いのだけど、これだけ貯金があるから大丈夫」と思えるようになり、日々の生活で閉塞感が無くなってきます。

近い将来に使う予定のあるお金とは?

これは、近い未来に確実に起こる予定のために使うお金になります。

例えば、3年後の子どもの大学の学費、2年後の家の購入代金、5年以内に行う予定の家の修繕費、3年後に予定している車の買い替え資金、来年の結婚式の費用、3年後の子どもが小学校を卒業したときに家族で行く海外旅行に行くなどの、まとまった近い未来に使う予定のお金をあらかじめ貯金で貯めておくものです。

4つのポイントに分けて考えると必要な貯金額が分かる!

いかがでしょうか?

この4つを押さえておけば、貯金をして備えておく使い道をほとんどカバーできると思いませんか?

まずはこのような4つの観点に分けて考えてみてください。

いくら貯金があったら安心なのか?

きっと、あなた自身の答えを出すことができます。

ただ、このままだと少しイメージしにくいと思うので、これからAさんのケース事例を参考にしながら、具体的な計算方法について解説します。

あなたの状況に置き換えながら読み進めてみて、ぜひご自身でも計算してみてください。

いくら貯金があれば安心なのか計算してみた!30代会社員Aさんの場合

これから実際に計算するにあたって、過去にFDPを受講していただいたAさんを例にしながら、計算方法を解説していきます。

簡単に当時のAさんの状況を書いておくと、(※特定されないように多少変更を加えています)

  • 34歳男性
  • 独身
  • 会社員
  • 今後も長く同じ会社で勤めたい
  • 生活に車が必須
  • 数年内に家の購入を考えている

といった状況でした。

Aさんに必要な貯金額は700万円!どうしてそうなったの?

結論から言うと、Aさんに必要な貯金額は700万円でした。

もちろんこの金額が重要なのではなく、この金額を出すまでのプロセスが重要なので、これからどのように計算をしたのかをシェアします。

1.緊急用貯金の計算:200万円

緊急用貯金とは、事故や病気などで「収入が途絶えたときに備えるお金」のことです。

Aさんの場合、

  • 会社が倒産したときの生活費
  • 急に大きな病気や交通事故に遭ったときの生活費

が同時に発生したケースを想定をして計算しました。

会社が倒産したときの緊急用資金を150万円、急に大きな病気や交通事故に遭ったときの緊急資金を50万円とし、これらを合計して緊急用資金は200万円と設定しました。

なお、この緊急用資金の具体的な算出方法については、こちらの記事をお読みください。

2.生活予備費のための計算:100万円

次に生活予備費を計算します。

生活予備費とは、エアコンが壊れたり、車が壊れたりしたときなど、生活必需品が壊れたときに対応するためのお金です。

Aさんは、賃貸に住んでいるため、特に家電等が壊れても大きなお金は必要ありません。

ただ、車が必須な場所に住んでいるため、車が故障したら大変なことになる。その時は新車でなくても構わないので、中古車の購入資金として、100万円は用意しておきたいとのことでした。

ということで、今回は、生活予備費として100万円を用意することにしました。

3.心の余裕資金:200万円

次は、心の余裕資金です。

これは、日常生活を送る中で心の余裕を持って生活するための「余裕資金」となるお金です。

心の余裕資金を準備するためには、自分がどのくらい貯金があれば、心の余裕を感じられるようになるのか?を自分で設定する必要があります。

そこで、どのくらいお金があれば、心の余裕を感じることができるのかを一緒に考えました。

あくまでも「心の余裕」は主観的なものです。

Aさんの場合は、

  • 友人に急に海外旅行に誘われたときに、いつでも行けること
  • 何か高額の資格を採る必要があるときに、いつでも前向きに検討できること

この2つがあれば、心の余裕を持てるとのことでした。

具体的には200万円ぐらいあれば大丈夫だろうとのことでしたので、今回の例では心の余裕資金を200万円と設定をしました。

4.近い未来に使う予定のあるお金:200万円

最後に、近い未来に使う予定のあるお金です。

これは、子どもの学費、家の購入の頭金、車の購入、海外旅行など、近い未来に使う予定のあるお金ををあらかじめ貯金で貯めておくものです。

さて、Aさんの場合はまず今後10年間の予定をまとめました。

そうすると、3年後~5年後くらいに家を購入したいとのことでした。

今は賃貸に住んでいますが、まずは数年様子を見つつ、機を見て一生住めるようなマンションの購入を考えているとのこと。

今の会社にもずっと勤めるつもりとのことなので、大きく生活スタイルを変化させる必要はないと考えています。今住んでいるところの近くで買う予定で考えています。自宅近辺のマンションの相場からして、頭金などの購入資金を用意するとしても、多くて200万円もあれば十分との計算が立ちました。

そのため、今回は、近い未来にまとまった額を使う予定のあるお金を200万円と設定しました。

合計すると700万円になった

では、これらの合計金額を計算してみましょう。

再度1~4をまとめて合計してみると、

  • 緊急用貯金:200万円
  • 生活予備費:100万円
  • 心の余裕資金:200万円
  • 近い将来に使う予定のお金:200万円

合計:700万円

となりました。

計算結果を踏まえた上での安東の個人的な2つの意見

ここからは、上記の計算結果をふまえて、僕の個人的な意見を述べさせてください。

①貯金をしすぎると投資の機会を失う

一つ目は、貯金が多すぎるとお金を増やす機会を失うということです。

今回の例では、心の余裕資金がまさにその例です。

あくまでも主観的なものではあるのですが、心の余裕資金が余りにも多いと、投資にお金を回す分が減ってしまいます。つまり、お金を増やす機会を失う、ということをしっかり頭に入れておきましょう。

ただ、心の余裕資金については、投資に慣れてきたり、心の余裕資金を持った状態で数年生活をすると、本当に必要な心の余裕資金が実感として分かってくることが多いです。

現にAさんも、最初は心の余裕資金を200万円用意していたのですが、数年経った頃には、こんなに心の余裕資金は必要ない、ということで100万円に減らしました。そして、余ったお金を投資に回しました。

このように、「心の余裕資金(広く言えば貯金)」と「投資」のバランスを考えることは重要なポイントです。

②毎年必要な貯金額を見直すことが需要

2つ目は、貯金額を毎年見直していくことが重要という点です。

これを行う理由は、変化の激しい世界になったので、私たちの生活も一年で大きく変化する可能性があるからです。

例えば、2024年には、大学の学費が上がるとのニュースがありました。これに対応して、学費もちゃんとその分多めに用意しなくてはならないですよね。

海外旅行のためのお金を用意しているのでしたら、もしかしたら航空機のサーチャージ代、海外の物価上昇などの影響があるかもしれません。

また、これから家を購入する予定の人は、インフレによって不動産価格や住宅ローンの金利が上昇して、思ったよりも頭金を多く用意しなくてはならないかもしれません。

このように、状況は日々変わっていきますので、どのくらい貯金が必要なのかを1年に1回は見直すようにしましょう。

まとめ

さて、今回は、貯金がどれくらい必要なのかについて、実際に僕のところに相談にきたAさんの事例を紹介しながら、必要な貯金額を計算する方法について解説しました。

具体的には、下記の4つの問いを一つ一つ考えていくことでしたね。

  • 緊急用貯金はいくら必要か?
  • 生活予備費はいくら必要か?
  • 心の余裕資金はいくら必要か?
  • 近い将来に使う予定のあるお金はいくら必要か?

また、貯金額を計算する際には投資とのバランスを考える視点が大事であったり、一度計算すれば良いのではなく毎年見直すことも大事です。

これらを参考にしながら、ぜひあなた自身のケースや状況に当てはめて、自分がどれくらい貯金が必要なのかを考えてみてください!

また、貯金の額が決まったら、次は投資に本腰を入れることも検討してみてください。

特に、遠い将来のためのお金は投資した方がよいのですが、詳細はこちらの記事に書いてあるので、ぜひあわせてお読みください。

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