こんな投資は絶対にやめろ!投資で大失敗しないために押さえるべき7つのポイント

こんにちは、安東です。

なんか友人から投資の話をもちかけられたんですけど、これって…
本当にこの投資を始めていいか分かりません…
投資で失敗しないようにするためには、何に気をつけたらいいですか?

このような質問をよくいただきます。

投資を失敗しないためには、絶対に押さえておかなければならないポイントがあります。

今回は、これまで400人以上のお客様にガッツリお金の相談に乗ってきたわたしが、投資で大失敗しないために押さえるべきポイントを7つにまとめましたので、シェアしたいと思います。

目次

投資で大失敗しないための7つのポイントに共通すること

本題に入る前に、投資で大失敗しないための7つのポイントの共通点についてシェアをします。

それは、

すべて投資をスタートする前に確認できる

という点です。

昨今の新NISAや暗号通貨などの投資ブームで、できるだけ早く投資をスタートしたい、という方が増えていますよね。

  • 投資を早くスタートさせましょう!
  • 余剰資金を投資していきましょう!
  • できるだけ長く投資をしましょう!

このようなメッセージで溢れかえっています。

でも、焦って投資をしないようにしてください!

これらのメッセージには前提があるのです。

例えば、投資を早くスタートさせるという点は、長く投資をして、いかに投資を上手く生かせるようにするか、という考え方が土台にあります。

このような前提を理解しないまま、焦って投資しても失敗する可能性を自ら膨らませているようなもの。

投資をするならばまずあなたがしっかりと勉強し、投資やファイナンスの仕組みを理解し、上辺だけのメッセージに踊らされないようにしなければなりません。

今回紹介する7つのポイントはすべて、投資を始める前に確認できることです。

もし投資のスタートが数ヶ月遅れてしまったとしても、何か将来、大きく資産が変わると思いますか?

Noです。

先に勉強してください。

厳しいことを言うようですが、無知なまま投資をしてもうまくいきません。

今回シェアする7つのポイントをしっかり頭に入れてから、投資をするようにしてください。

ということで、前置きが長くなりましたが、投資で大失敗しないために押さえるべき7つのポイントをシェアします。

心得①投資の目的を明確にする

一つ目のポイントは投資の目的を明確にすることです。

目的を明確にしないまま投資をスタートしてしまうと、無駄なリスクをとってしまうことになり、失敗しやすくなってしまいます。

例えば、「月2万円、投資をしたい」という人と、「30年後の将来の老後資金のために月2万円投資をする」という人がいたとします。

この2人を比較するとどうでしょうか?

前者の方は、投資の目的がハッキリしていないため、どんな投資でも選択できてしまうと思いませんか?

でも、この「目的が無い状態で、どんな投資でも選択できるようになる」ということが、投資の大失敗を招くことが多い。

なぜか?

それは、リスクを度外視して、その人の好みでテキトーに投資を選択するようになるから。

実際に、これからシェアする話はまさに僕が経験をしたヒヤリハットの話なのですが。

当時の僕は、投資のことを全く勉強せずに、そして投資の目的も決めずに、自分の薄っぺらい知識の中で勝手に作った投資のイメージで投資をスタートしようとしていました。

当時の僕の頭の中は、こんな感じ。

  • 「不動産投資がかっこいいから」
  • 「NISAやiDeCoで節税できるから」
  • 「ビットコインを持って人に自慢したい。凄いといわれたい。」
  • 「周りの人よりも早く保険をはじめて、アドバンテージを得たい」
  • 「周りの人で自分よりも早く投資を始めていて、焦ってしまったから」
  • 「早くお金持ちになれるような投資をしたいな」

このように、投資の目的が明確になっていないと、甘い言葉に惑わされやすくなって、無駄なリスクを負いやすくなってしまうんですよね。

投資話を持ちかけられた社会人2年目の僕。5000万円のローンは…

今でも覚えているのは、ある不動産の営業マンから営業を受けた話。

入社して2年経った頃、

今の安東さんなら不動産を3つも買えます!そうすると、不労所得が今から月20万円以上は見込めますよ!こんなに若いうちからスタートできるなんて本当にラッキーです!

と、不動産をオススメされたのです。

今資料を見直して見ると、入社2年目の社会人に5000万円以上の投資用ローンを負わせようとしていたんですよね。

これってめっちゃ怖いと思いませんか?

こうした話にあやうく乗りそうになったのは、すべて僕自身が「月2万円なら投資できる。」ということしか考えていなかったから。

投資の目的がハッキリしなかったからこそ、あやうくとんでもないリスクを背負わされかけてしまったのです。

結局、そのときは、他の専門家の方の力を借りて「絶対にやめたほうがよい」と言われてやめることができましたが。

そのとき、専門家の方から「ちゃんと投資をする目的を考えたほうがよいですよ」と言われたのを今でも覚えています。

こういう無駄なリスクを負わないためにも、しっかり投資の目的を考えてからスタートする必要があります。

心得②投資する金融商品の仕組みをよく理解する

二つ目のポイントは投資する金融商品の仕組みをよく理解することです。

仕組みをよく理解しないまま投資をスタートしてしまうと、失敗してしまうことが多いです。

これだけだと分かりづらいので具体例を見てみましょう。

投資信託を例に解説します。

投資信託の仕組みがどうなっているかご存じですか?

一言でいうと、わたしたちのお金を集めて、わたしたちの代わりに投資のプロに運用してもらう仕組みになっています。

代わりにプロに運用してもらうわけですから、当然そこにはプロに支払う報酬が発生しますよね。正確な表現ではありませんが、運用代行手数料がかかるということ。

ですので、投資信託を始める場合には、

  • どのくらいプロに報酬を支払う必要があるのか
  • そもそもどのような運用をしているプロなのか

について把握する必要があります。

これを知っておかないと、必要以上に手数料が高いものを選んでしまったり、必要以上のリスクを負ってしまったり、失敗しやすくなってしまうのです。

心得③相場感を知っておく

3つ目のポイントは、投資の相場観を知っておくことです。

相場感とは、どれくらいの値が適切なのかを知っていることです。

例えば、あなたがランチでラーメンを食べたときの相場感はどれくらいですか?

わたしの住んでいるところでは、800円~1000円くらいです。最近少し値上がりをしてお財布が痛いところですが…。。

でも、一杯10円のラーメンがあったり、一杯1万円のラーメンがあったらどうでしょうか?

「10円?こんなに安すぎて大丈夫?席料とか請求されないかな…」

「3万円のラーメン!?金粉でも麺に練りこんでいるの?」

みたいに、明らかに違和感を覚えますよね。

これはあなたがラーメンの相場観が分かっているからこそ生じる違和感です。

相場観を知らないとアヤシイ投資に騙されやすい

投資においては、この違和感を持てることが本当に大切なことです。

投資をスタートする際に、下記のようなことを言われることがあるからです。

「この株を買うと、3年で2倍は狙えますよ。」

「この投資は元本保証で、しかも30年で1.3倍になりますよ。」

このような言葉を聞いたとき、私ならすぐに

これは明らかに質の悪い投資の類だな…」と、センサーが働きます。

でも、相場観を知らない場合、明らかに怪しい投資やリスクの高すぎる投資に対して、違和感を感じづらくなってしまうんですね。

あらゆる投資はリスクとリターンのバランス関係があって、相場観はリスクとリターンの関係によって決まります。相場観をつかむためには、まずリスクについてしっかりと勉強し、理解を深めることが肝心です。

心得④一気に大きな額を投資しない

四つ目のポイントは、一気に大きな額を投資しないということです。

投資を始めるときは、まずは小さな額からスタートして、そして、投資でお金が増えたり、減ったりする経験をして、少しずつ額を増やしていくのが鉄則です。

こうやって少しずつ投資の感覚を掴んでいくと、投資に慣れていって、投資で失敗しづらくなっていきます。

小さな額から投資をスタートしないと、どうなるのでしょうか?

これは僕の失敗談なのですが、まだ投資に慣れていないとき、株のセミナーを受けて感化されてしまって200万円を一括で投資をしたことがあります。

でも、1か月後にたまたま大きく値段が下がるときがあって。

証券サイトにログインしたときに、赤い文字で書かれた「-300,000円」という文字に腰を抜かしてしまいました。

「一か月の給料に近いお金が、こんな一瞬でなくなるのか…」

そのときから「売るべきか?それとも続けるべきか?」ということが頭から離れないんですよね。

何度もトイレに籠ってスマホを触って、値動きを確認していました。笑

このときは、正直チキンなわたしにとっては仕事どころではありませんでした。

僕のようにならないようにするためにも、投資をスタートする際には、一気に大きな額を投資しないように注意してください。

心得⑤有名な会社の口座にしかお金を振り込まない

5つ目のポイントについて説明する前に、ちょっとだけ前置きがあります。

ここからは少し毛色が変わります。

1〜4つ目のポイントは、自分で気を付けられることばかりだったのですが、ここからは他人が絡んできます。

5つ目以降は、投資詐欺を防ぐという観点で書いています。

投資詐欺は年々巧妙化しているため、一概にこれだけ注意していれば大丈夫とは言えませんが、最低でもこれから記すことを確認して、頭の片隅に入れておいてください。

では、本題へいきましょう。

5つ目は、投資を始める際には有名な会社の口座にしかお金をふりこまないことです。

投資詐欺は、そもそもお金を振り込まなければ発生しづらいです。

特に、よくあるのは、投資について説明を受ける際には、有名な投資の会社名や金融会社名が出てきたのに、いざお金を振り込むとなると、まったく別口座に振り込まされるパターン。

これは実際にあった例ですが、ある有名の保険会社の名刺を出したにもかかわらず、実際に振り込むお金はその営業マンの個人の口座だったケース。

この営業マンは本当はその会社に属しておらず、営業マンが自分で投資を行って、利益が出たときにお金を返そうという心づもりでした。

しかし、実際には投資は上手くいかずお金も返金されないという事件がありました。本来、営業マン個人の口座にお金を振り込んだり、直接お金を受取のは禁止されています。

ですので、投資を行う際に振り込む口座が個人の口座だったり、見知らぬ会社の場合は要注意!

こういう場合は投資詐欺の可能性が高いです。

ネットで検索すれば「大手」として出てくるような証券会社や金融会社の口座以外には投資資金を絶対に振り込まないようにしてください。

心得⑥あなただけの特別な情報は来ない

6つ目は、あなただけの特別な情報は来ないという認識をすること。

このケースは最近かなり相談を受けます。

よくあるのは、大学の先輩や、会社の友人経由で紹介される例です。

下記に書いているのは全部、実際にわたしのところに相談にきた例です。

「凄い人がいるから会ってみてくれない。その人の投資の仕組みを使えば、お金が一年で2倍~3倍になる。」

「○○大学出身の凄い先輩が会社を立ち上げて、破格の条件でその会社の社債を売ってくれる。100万円投資してくれれば、元本保証で安全だし、3年後には最低でも2倍になる。」

「○○大学出身のあなただけに紹介している案件です!」

このような特別感あふれる凄そうな情報がきたらどうでしょうか?

ちょっと怪しいかもと思いつつも、

「もしかしたら、たくさんのお金を得られるかも…」

というアイデアが心に浮かぶかもしれません。

でも、絶対にその話には乗らないでください。

すぐに判断をしないで、いったん距離をとって冷静になること。

そして、自分に問うてみてください。

「その案件、TOYOTAの株を買うより、信用できますか?」

そういう訳の分からない会社や、凄い先輩が作った会社が、本当にTOYOTAよりも信用できるでしょうか?

TOYOTAの株は誰でも買えます。

だからこそTOYOTAの株を買うことと比較をして、ちゃんと買う意味があるのかを吟味すべきではありませんか?

私たちFPは、お客様のお金を増やし、そして同時に守るために存在しています。

だからこそ断言します。

美味しい金のなる木の情報は絶対にありえません。マジで。

だって、そういう情報は人に教えると損をするから。本当にいい情報は、人に教えるのではなく、自分だけで行ったほうが得します。

そんな情報を人に教えるメリットはありません。

この真実を頭に入れておいて、あなただけの特別な情報に踊らされないように注意してください。

心得⑦紹介してきた人も騙されている可能性に注意する

最後の7つ目は、紹介してきた人も詐欺に騙されている可能性があることに注意することです。

例えば、先日あったのはセミナービジネスの詐欺の例。

その詐欺セミナーは「金(Gold)を買って儲けましょう!」というものでした。

あるクライアントさんから依頼を受けたのですが、何やら友人から「金を買ったほうがよい」と勧められて、セミナーに出てほしい、と誘われているとのこと。

そのセミナーも、まー結構ひどいものでして。

金は過去の推移を見てみると、この数十年で値段が数倍になっていて、他の投資よりもめっちゃよいから、今始めるしかない、というような資料でした。

そして、セミナー内容で、他の投資を否定しまくって、「金(Gold)投資を選択しないのはおかしい!」というような内容でした。

しかし…ですね。

このセミナーを紹介してくれた友人は、本当に良い人で、騙そうという気持ちはまったくなかったんですよね。いい話を聞いたと思って、善意から友人を誘っただけでした。

ただ単に金融リテラシーが低かったからこそ、そこを逆手に取られてしまったからこそ、起きた話です。

しかも、この案件、金(Gold)を投資をする許可番号も無い企業でしたし、その怪しい法人の口座に直接お金を振り込みをさせる悪質なケースでした。

同じ被害に遭わないために厳しい話をしますが、少し勉強すれば分かることです。金融リテラシーがないから騙されてしまうのです。

当たり前ですが、いい人だからといって、金融リテラシーがあるとは限りません。

身近な人も騙されている可能性があることに注意してください。

まとめ

ということで、今回の記事は、投資で大失敗しないために押さえるべき7つのポイントについてシェアしました。

大切な視点は、とにかくこれらは、投資をはじめる前にすべて確認できることという視点でした。

だからこそ、これから投資を始めようと思っている人は、ちょっとした足踏みになってしまうかもしれませんが、ちょっと慎重になって投資の勉強をしてからスタートすると良いと思います。

それからでも遅くないですから。

というわけで、ぜひ投資を始める前には慎重になって、今回紹介をした7つのことを考えてもらえると嬉しいです。

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